部屋探しを影から応援
部屋探しを続け、随分時間経つわぁ。何年なったっけ?「五年」そっか、我ながら自分の完璧主義、恐過ぎっぜ。
素晴らしき生活空間をと思い、妥協見せず部屋探し…結果がこれとは。「単なる大馬鹿者よ」いつも、天才は理解されん。まったく無念さ。
「本心じゃ、する気ねーくせに」馬鹿ゆーんじゃねぇ!部屋探し、本気でやった。まだ愚弄を?「ったく、親不孝過ぎ。何年実家暮らしすれば、気が済む訳?」
う…。「図星やろう?本当…父ちゃんさえ生きてりゃ、こんなひでー有様じゃ」親父?飲んだくれた爺さ。恐らく今生きていようと、酒を飲む位さ。
「全然分っとらんわ」何がさ。「部屋探しをする貴方を、陰で応援してた人よ」はあ?んな奴いる訳…。
「うちの亭主は駄目駄目だったけど、息子を誇りに思い、いつも自慢話。将来、必ず俺達夫婦以上の男になる!無邪気そーに」へえ、そりゃ初耳…。
「で、ぽっくり逝去。けど、最期まで貴方の事、心配」うっせぇ!糞!今更思い出話?やめろよ!説教?本当勘弁!